■金曜はもともとエルプラザで辻元清美の全国行脚講演会があったらしい。その前に星園に寄ったということか。講演会のタイトルが「多様性を実現する社会へ!」 言いたいことはわかるけど、例によってちょっと引っかかっている。
■多様性って「実現する」ものなのかな。「多様性を認める」もそう。実現したり認めるまでもなく、人は多様で、多様なままそのへんをウロウロしている。個人、またはある属性が阻害されるとしたら、実現を目指すのは多様性ではなく普遍性なんじゃないの。基本的人権ってそういうことでしょう。
■いや、おそらく結論はそういう話になるんだろう。それでもタイトルが「多様性を実現する社会へ!」なのは、「基本的人権が保障される社会へ!」では訴求しないってことなんかな。まあ、こうして並べると俺も基本的人権じゃパンチが弱いと思っちゃうので、仕方ないのかもしれないけど、でも「多様性の実現」はちょっと不安なのよ。
教育が世間の重要事になり、しかも世の中が硬直化してはみ出た子を吸収できないために、多様な学びを保障しようという動きになってるのかもしれない。個別対応は、誰もを同じ方向に同じだけ進ませよう、という使い方もできる。どっちに転ぶか注意が必要だ
公共交通機関で - 漂流日誌
ずっとおなじことばっかり言っててイヤになっちゃうんだけど、こういうことです。「多様性」を理由にはじくような、または「多様性」が一致団結の大義名分になるようなつかい方もできちゃうからさ。