漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

辻元清美とNPOの話を聞く

■金曜日に市民活動プラザ星園に辻元清美が来るので道内NPOの現状について話しませんかと、北海道NPOサポートセンターの人からお誘いがあり、出席してみた。書くのが遅くなって相馬が書いているのが先になったが、夏の参院選出馬に向けての全国行脚の一環で、元々の基盤であるNPO業界とも話をしようという意図であったようだ。

■行脚の合間を縫って行われたもので時間は一時間しか無く、その中で全道の状況、旭川・函館・北見・十勝・空知のNPOの人たちとオンラインでつないで状況説明をするので、対話と言うより直訴する集まりのようだった。

■その中で話されていたことをメモ。

  • 辻元氏がNPOの課題として認識していることは、財政的自立/行政の下請けではないパートナーシップ構築/休止しているNPOの問題とのこと
  • 辻元氏としてはこれからはNPOによる循環型経済が必要と考えており、全国のNPOをつないで行きたい
  • 全道にNPOは2161団体あり、そのうち926団体が札幌にある(43%)
  • サポートセンターと各地からの報告で共通の課題として出てきたのは、担い手不足/世代交代と事業継承
  • 辻元氏曰く、政治とどうリンクするかも課題であり、NPOに基盤を持つ業界代表の市議会議員を出すと変わる、行政横断的な活動が出来るようにNPO議員連盟が動いていたのが中断しているので国会に戻りたい

■およそ人間の行う活動は、継続が難しい状況が生まれると弱いところから強くなろうとつながりだす。百姓一揆しかり、最近のNPOしかり。北見ではオホーツクの福祉系NPOが8つ集まって、事業継承できるように株式会社を立ち上げたそう。一方で、こういうことをしなくても継続できる強いNPOがあるわけで、気をつけないとどこもかしこも「メガNPO」を目指し始めるぞ、と思ったことよ。(水曜日)