漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

総会

■2020年度漂流教室総会を開催しました。

■活動報告では、訪問と居場所それぞれにコロナの影響がどう出たか振り返りました。訪問では、利用者・保護者に訪問を継続するかどうかアンケートを取った結果、ほとんどのケースで訪問継続を希望されました。また、スタッフも訪問を継続したいという意思が多かったため、感染対策を行った上で訪問を継続していくことにしました。一部、オンラインでやりとりをしたケースもありました。一方、居場所では緊急事態宣言に合わせて利用者が減りました。しかし、その中でも漂着教室は開室を続けていました。その結果として、活動を停止した子ども食堂などの居場所からやってきた人もいました。居場所は利用料を無料化していたため、財政的にはダメージはありませんでした。利用者もスタッフも生活になにがしかの困難がある一年でしたが、頑張ってきたと思います。

■2021年の活動計画では、運営における課題をどう解決していくかのブレインストーミングが中心になりました。課題の一つ目は、ボランティアスタッフの確保と定着です。学生を中心に、友人・知り合い等人づてで広げてきたスタッフ募集ですが、コロナの影響で難しくなっています。また、以前より、男性スタッフの少なさと研修後訪問開始までの間が空くことは問題になっていました。職員の活動量が経済的な理由で少なくなっている状況とも結びついており、単純にアイデアだけで解決する問題でもないことがわかってきました。二つ目は、将来的な引継ぎを考えた時に漂流教室で生活していくことができる体制を考えることです。賛助会員は増えてきているものの、それだけで人件費も含めて運営が可能な状況ではありません。助成金の比重が大きい状況をどう変えるか。収益事業を行うかなど幅広く考えていく必要があります。また、これらを「人権保障」という観点と結びつける必要もあります。

■とりあえず、様々な課題はありつつ、可能な範囲で動けることとしては何らかのイベントを漂着教室で定期的に行ってみるのはどうか、という話もありました。そして、大きなこととして、実は来年漂流教室は20周年を迎えます。それに合わせて、何かやろうとも思います。

■こうした年に、新たに二名の理事に加わっていただきました。新たな力を得て、また一年、頑張っていきます。よろしくお願いいたします。