漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

市長会見

■covid-19の感染拡大で、北海道と札幌市がまん延防止等重点措置の適用要請協議に入ったのが4月19日。国への要請権限を持つのは道なのだが、要請の基準を超えたのが4月23日。5月2日の札幌の新規感染者は過去最多の246人で、秋元市長が緊急の記者会見を開いた。今日の会議で、まん延防止等重点措置の要請について、国との協議を加速するよう道に要請するよう決めたという。「これまで要請していなかったのか」と問われ「国との関係もあっての現状」と答えた。

■引き延ばしているのは誰ですか。蔓延してから防止しても遅いやろ。

■現状でできることはやると、市有施設の原則休館や繁華街の公告の消灯(蛾じゃないんだから…)、逼迫する入院病床の確保などを挙げたが、どうにもちぐはぐな印象を受けるのは5月5日のテストマラソン実施は譲らないから。札幌への往来自粛を呼びかけつつ、全国から人をあつめてマラソンを開催することの整合性について、秋元市長は「時期を変更できないイベントを強制的に中止できる法体系にない」と説明した。しかし、同時開催の予定だった市民ランは早々に中止を決定している。プロ野球を引き合いに出していたが、行政主導の行事を民間興行と比べるのはおかしいだろう。「マラソンは開催するけど観に来ないでね」って、それで本番のなにをテストするのか。

■病床については大阪で見たような対応策が並び、かなり切羽詰まった印象を受けた。現場ががんばっているのはよくわかる。だからこそ、マラソン開催のおかしさが際立つ。

■記者会見では誰も学校について触れなかった。休校はないってことなのかと教育委員会のサイトを見ると、「さっぽろっ子学習サポートシステム」の課題更新が終わっていた。昨年度の課題は残っているが、教科書が替わったので使えない。感染が心配で登校しない子供へのサポートは今年度はしないということなのか。連休明けに教育委員会に確認しよう。

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■それにしても寒い。大雪でも降ってマラソン中止にならないかな。でも、悪天候は弱者をより痛める。天気はおだやかなのがいいよな。お天道さま頼みなんてしなくても、どうにかしよう。