漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

案外悪くない?

■学校が再開して、現在は一日を三分割しての分散登校になっている。さらに1クラスをふたつに分け、授業は20名以下でおこなっている。それを聞いて、それじゃあ倍の数、教師が必要じゃないかと思ったが、そもそも3分の1ずつしか登校しないので、先生の数は足りるのだった。おそらく学年関係なく担当しているのだろう。小さな学校のようでに、これはこれで悪くない。

■マスクは当然として、学校によっては水飲み場を使用禁止にして、かわりに水筒を持ってこさせているところもあるようだ。これまで「ダメ」と言われていたことが、新型コロナウイルス下では推奨される。もしワクチンができたとしても、引き続きOKのままにしておいてほしいなあ。感染症はほかにもあるのだし、飲み物を持ってきてはいけないという決まりもずいぶん乱暴だ。

■一方、感染不安で学校を休ませたい場合は「合理的な理由があれば欠席扱いにしない」ことも可能らしい。文部科学省がそう見解を出した

5月22日に通知したマニュアルでは、まず欠席させたい理由をよく聞き取り、学校の感染防止対策について十分説明するよう要請。その上で、感染経路が不明な患者が急激に増えているなどの事情があれば、入試などに影響する「欠席」ではなく、校長が出席しなくてもよいと認める「出席停止」として扱うことができるとした。

ぜんそくなど基礎疾患があり、重症化リスクの高い児童生徒などについても、保護者に主治医の見解を確認し、登校すべきでないと判断された場合は出席停止とするよう求めた。

とのことで、ただ不安だというだけでは認められない、地域の感染状況次第だが、これは少々納得がいかない。現状、治療法が存在しないわけで、それを不安に感じるのは「合理的ではない」と言えるだろうか。少なくとも今年度は、欠席だ出席だとうるさいことを言わなくてもいいんじゃないか(これを機にすっかりやめてもいいけれど)。

■そうすると評価云々でめんどうなことになるのかな。学校が子供の安全確認の基地になっている側面もあるし、「欠席」へのひっかかりを残しておくメリットもあるのかもしれない。これからの教科学習のあり方と、これからの学校のあり方と。見えそうで見えず、もどかしい。