漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

戻ってこい冬

■水曜日からまるで春のような暖かさで、せっかく積もった雪もずいぶんとけた。道路は水浸しだし、そうじゃなきゃツルツルで歩くのも車を運転するのも難儀する。もうちょっと冬でいいですよ。安定した雪道を走らせてください。

■ぼんやりとこれからのことを考える。多分このまま進むとどんどんフリースクールから離れていくに違いない。それはそれでひとつの道なのだが、さて、不登校の子はこれからもどんどん出てくるわけで、「誰が来ても来なくてもいい場所」のなかでの「不登校の子が来やすい性格」を手放していいものかなと疑問に思う。それにフリースクールから離れた活動は、なんかおじいちゃんっぽくなる気がするんだよ。残り少ない若々しさがいよいよ消えそうな予感(いや、もうないかな)。子供には向かないかもしれない。

■なので、もういっそどかっと権限委譲してしまって違うエリアで活動しようかしらとか、まあそんなことを空想したりするのだけど、ひとりで決めることじゃないからね。ほかのスタッフと相談相談。ところで、こんなことを考えるのは気温が高くて春が近い気がするからですよ。暖かくなるとなんかそわそわするじゃない。なので、はじめの話にもどりますが、冬よ帰ってきてください。

■元利用者がひとり、ひさしぶりに顔を見せてくれた。利用開始当時は小学五年生だったのが、もうすっかり大人になって働いているとのことで、うーむ、こういうことがあるとやっぱりいまのままの形を残しておいた方がいいと思っちゃうな。