漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

新年度雑感

■新年度になり中学校の仕事も始まった。相談支援パートナーも今年で8年目になる。赴任したときの新入生が20歳になる計算で、当時はこの子らと一緒に酒を飲むのもずいぶん先だと思ったものだが、過ぎてしまえばあっという間だ。そして、飲みに行く予定も特にない。

■職員室の顔ぶれも変わった。8年前からいる先生はおそらく3名。そう考えるとずいぶん古株になった。

■生徒数が減るのは日本全体そうだから仕方ない。今年度は仕組みを変えたのか3学級を4学級に増やして、一学級あたり27、8人と、目配りのきく人数になった。それくらいていねいに見られる方がいいと思う一方、あまり見えすぎても生徒にしたら窮屈かもしれないなどとも考える。まあまあ、十把一絡げにはできないけども。

■教室の外から見ているだけだけど、おとなしい生徒が多いなと思う。それこそ8年前と比べても穏やかになったのじゃないか。ないものねだりが世の常で、もっとわがままでもいいのになと思うこともある。優しいのはいいことだけどね。もちろんね。

■ああいう優しい子たちに、さらに「相手のことを考えましょう」「みんな仲良くしましょう」というメッセージを送るのは適当なのだろうか。もうずいぶん相手の身になって考えていたりしないだろうか。あんまり他人視点に立ちすぎたせいで、自分がまわりに迷惑をかけていると思い込む。そういうケースはありそうだ。まわりも大事だけれど、自分のことももっと考えないとね。多分、そういう話をできるのが相談室なんだけど、いまのところ教室に入れないという「実績」を積まないと利用できない。うーん、やっぱり年間の時間数を増やしてほしいな。8年前みたく昼休みもいられたら、一般開放できるのに。