漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

講座と餃子

■日曜日の講座について。漂流通信・facebookにも書いたことと重複する部分が多いですが載せます。

■「子ども支援」という分野は様々な社会的課題が存在するわけですが、今回話した五人のエピソードに出てきたのは、不登校・貧困・虐待とそれに起因する社会との分断についてとまとめられると思います。それを語る時に「生きづらさ」という括りで話を進めていました。不登校・貧困・虐待はリアルタイムで起こる一次的な困りごととして存在するのに対し、困りごとが一応の解決をみた後にも、それを語ることができないという、二次的な困りごとが発生するのだ、と彼らの話から改めて感じました。「生きづらさ」には通時的・共時的な二重の構造があるのだとも言えます。これは支援を考える時のニーズとデマンドに相当するものかもしれません。

■五人はそれぞれ自らの経験と繋がりのある分野で、今支援に携わっています。それは二次的な困りごとを解決するという行為なのかもしれません。これはピアカウンセリングとも繋がる視点ですが、考えてみると人は誰しも自らを振り返りどう表現するのかという場や機会を、対人関係のどこかで必要とするものです。「生きづらさ」という言葉にはどうも引っ掛かりを覚える時がありますが、困りごとをマイノリティの枠で捉えずに誰にでも起こっていることであると考えるのには有益だと思いました。

■一点、場の設定について。五人いて一時間という設定は短すぎだと思いました。上の気づきは五人セットだったからわかった部分もありますが、最後にモヤモヤしたと本人たちが語っていたのは気にかかりました。五人ならもう少し長い時間を取るか、あるいは人数を減らした方が、若者同士の対話が出来たかもしれません。

■月曜日はソウアライブ。行ったら、料理の話をしてほしいというので、午前中色々話した。今までたくさん作ってきた料理を少しまとめてみてもいいかも。そして、来週は水餃子を作ってみることに決定。うまうま。(水曜日)