漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

古い壺を磨き続ける

■引っ越しをするにあたってようやく本を整理し始めたところ。以外にも量があってびっくり。無くしたと思っていた本も発見しました。
■どうにも私は本を捨てることが出来ないみたいです。一冊一冊に本の内容以外の思い出もあったりして、ちゃんとそれを覚えているからなおさら。何年も前に買った本、探して探してようやく手に入れた本、友達に借りて面白かったから自分で買い直した本。私は本が捨てられない。
■友人に、一度読んだ本は片っ端から古本屋に持っていく人がいます。その売ったお金でまた本を買う。そうすれば場所も取らないし、新しい本も読める。でもめんどくさいことに、私はふと「あの本のあの箇所が読みたい」と思ってしまうことがあって、しかも同じ本を何度も読む癖がある。そして同じ本を何度も買うのはばからしいとも思ってしまう。それとちょっとだけ収集癖もあって、好きな作家の本はすべて揃えたくなる。図書館で借りるのはちょっと悲しい気がするし、新しい本を買うと嬉しくなる。でも置く場所がないので、最近は本当に本が増えない。
■この先、本を置く場所に困らないくらい広い家に引っ越さない限り、私の本は増えないのかなと思う。(それかこっそり漂着に持っていくかも。)ちょっと寂しい気もするけど、捨てられないんだからしょうがない。場所は無限じゃないんだから。だから私は今ある本を大事にするんだ。
■と、自分に言い訳しながら本を片っ端から段ボールにつめたのでした。これでいいんだ。私はいつまでもいつまでも古い壺を磨き続けるんだ。