漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

引きこもりたかった。

■こんにちは。帯広の寺沢です。

■私が「学校に行きたくない」と思い始めたのは小学5年生のころ。ばぁんと気持ちが弾けて学校に行かなくなったのは小学6年生の夏ごろでした。まず「行かなかったのか行けなかったのか」とか、「何がきっかけだったのか」ということを沢山聞かれました。明確で言語化された答えを持たなかった私は、モヤモヤするばかりだったのを覚えています。むう、急に不登校話をスタートしましたね。特に理由はありません。

■では、話を戻します。今思えば、「ちょっと引きこもりたかった」というのが当時の気持ちに当てはまるのではないかなと思うのです。「ちょっと」なのか「しばらく」なのかは難しいところですが、とにかく引きこもりたい。でもそんな言葉を知らないものだから、むくむくと気持ちだけが大きくなって、難しく考えるようになってしまったような気がします。周りは「何故行けないの?」をしばらく言い続けた後に、「じゃあ休もう」ということに落ち着きました。休む。うーん、これもしっくりこなかったのですよね。「行けない(行かない)から休む」という受動的なオチ。周りは納得したようですから、そういうことにしました。

■もしこれが「引きこもることにした」ならば。引きこもっているのですから、勉強は家で教わればいいのです。友達には来てもらえばいいのです。飽きたら外に出ればいいのです。いや、当時の私が「引きこもる」なんて言い出したら、まず父が許さなかったでしょうが。一つの心の持ち様として、「引きこもる」という選択肢があったように思うのです。

■今週観た映画は「ラウンド・ミッドナイト」ジャズの映画です。ハービーハンコックも出ております。デクスターゴードンが格好良い。