■訪問先で通信制高校の課題を手伝っている。初めはほとんど答を書かせるだけだった。穴埋め問題で、教科書から語句を探すことができない。単語の調べ方がわからない。いちいち教えていたら提出期限に間に合わない。解くのはこっち。書くのは向こう。
■同じ言葉を教科書から見つけて、その前後に適切な言葉がないか探して、なかったら横の注釈も見て。英単語は教科書の巻末に意味が載っているのでまずそこを見て、なかったら辞書を引いて。三角形のななめと縦がわかってるからsinを使って。ぶつぶつ呟きながら解いていたら、横で聞いて覚えたらしい。一年たったら自分で解けるようになっていた。俺と同じやり方で。
■「解き方を教える」の前に「やり方を入れる」という過程があって、きっとこっちの方が重要なんだな。そんで時間もかかるんだな。
■不思議なもので、ひとりで問題が解けるようになったら休む回数が減った。言われるままに答を書く方が、自分で解くより大変だったらしい。そして、進路について考え出した。大学に進学したくなったみたい。とりあえず検討項目と方法をぶつぶつ呟いてみる。
■庭仕事をしたり料理したりの一日。そういや、作業するときも工程を呟いたり歌ったりしてるわ。
