■ということで、夢パークの見学へ行ってきました。まずは写真をずらずらっと。
■川崎市子ども夢パークは、川崎市で子どもの権利条例が制定されたのを機に2003年に設立されました。運営は生涯学習財団とNPO法人たまりばの共同運営です。いわば公設民営型の子供の居場所です。10,000平方メートルの敷地に、運動場や音楽スタジオ、図書スペースや乳児室の入った三階建ての建物とさまざまな遊具をそろえたプレーパークがあります。建物の一角には、たまりば主催のフリースペースえんが入居しています。イメージとしては、札幌なら真駒内のCoみどりが近いでしょう。あそこを漂流教室と市教委が共同運営して、漂着教室もそこにある、みたいな感じでしょうか。
■えんだけは登録制ですが、あとの施設は自由に使えます。川崎市内に住む子供なら原則無料。朝9時から夜の9時まで、土日も開いています(えんは月〜金の10:30から18:00まで)。着いたときは自主保育の親子とえんの利用者およそ30名が、泥遊びをしたりおしゃべりをしたりバスケットボールをしたりギターを弾いたり、それこそ思い思いに過ごしていました。
■最後の写真にはこう書かれています。
おとなのみなさんへ
子どもはたくさんのことに好奇心を持ち、チャレンジします。ここでは、子どもたちの「やってみたい!」という気持ちを大切にしたいと考えています。
そのためにプレーパークでは遊びを制限するような禁止事項をできるだけつくらないことで子どもたちが自分で決めたり判断できるようにしています。
また自然の素材や廃材道具や工具を使って子どもたちの発想で遊べるような場づくりをしています。遊びの中では、小さなケガをすることもありますが、子どもはその経験を通して危険から身を守る力を身につけていきます。
私たちスタッフは日常点検を欠かさず行っていますが、気になることがありましたら教えてください。みんなで一緒に楽しい遊び場をつくっていきましょう。
子供たち、いや、大学生や大人でも、「〜していいですか」と許可を求めるような言い方をする人がいます。「〜したい」と口にするには、自分の希望を自分でつかまえなきゃいけないし、それを話して受け入れられる環境がいる。「禁止事項をつくらない」ことに加え、夢パークは「つくり続けていく場所」であると言っていました。そこにいる人にあわせて場所が変わっていく。これが逆になると「管理」になります。全国からひっきりなしに視察があるそうですが、同じような場所ができないのは、この「人に場所をあわせる」が難しいからだろうと思います。
■漂流教室の元ボランティアスタッフが、ここでもボランティアをしていたことがありました。そんなつながりで、わりとスムーズにフリースペースにも入り込んで、「たまりばのうた」の演奏にもちょこっとだけ参加してきました。そして、机に座ってスタッフに注意された。禁止事項のほとんどないところで、ピンポイントに禁を破るフリースクールスタッフ44歳。(2/8夜)