◼︎北海道フリースクール等ネットワークの教育フォーラム「不登校のそれから」に出席。フリースクール、サポステ、親の会という三者の視点で、不登校をした人の人生について語られた。
◼︎フリースクールとサポステは進路決定を進める立場を明確に持っていた。フリースクールは中学から高校への進学を不登校から脱却する機会として捉えプッシュしていたし、サポステは引きこもり・ニートを如何に終わらせるかを「それから」として語っていた。
◼︎それに対して、親の会は「単に進学・就労・結婚に至る過程ではない。その子が自らの力で自分の世界を広げていくあり様のことだ」と、「不登校のそれから」を語った。そのスタンスからすれば、フリースクールもサポステも広がっていく世界の一つであり、どこか一つに決めてしまうことは世界を狭めることになる。支援する側は広い世界に導くつもりかもしれないが、当事者からすれば世界の片隅に入り込むように感じられる、非対称性を持っているのが「不登校のそれから」なのではないか。
◼︎その三者の話で共通だった「異年齢の集まり」「居場所」といったキーワードが、三者を繋ぐはずだ。支援する側が次のステージに移行するための「居場所」「異年齢の集まり」という認識から、当事者の求めている「居場所」「異年齢の集まり」とは何であるかという問い直しを行う時期に来ているのだと思う。(16日)