漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

3D会議

■先月天塩でやった若者自立実現創造事業の会議最終回に出席するため、ボランティアスタッフの増田君と共に釧路行き。釧路までの列車は長いね。

■会議の中で「一年曲線」というのを描いてみた。一年間の自分の浮き沈みをざっくりと線で描いて、浮き沈みの要因を書き出してみる。そこで出てきた要因を付箋紙に書いて集めると、生きていく時の「促進要因」「阻害要因」とも呼べる、様々な出来事や思いが浮かび上がってきた。それを元に支援について考えたのだが、今回面白かったのは、その「要因」が支援される当事者だけではなく、支援者にもあり、お互いに組み合わさることで支援の善し悪しが決まると気づいたところだ。

■これに気づいた時、頭の中にあったのは平面のマトリクスが上下に重なり回転する様子だった。何かを考えている時に、こういう立体イメージが浮かぶようになってきたのは、いつ頃からだったか。粘土なんかいじりながら会議したら、アイデアが本当の意味での「形」になって、面白いことになるんじゃないかな。3D会議。

■参加者の間からは、これまでに受けた良い支援悪い支援のエピソードがたくさん出てきた。それを当事者/支援者双方の視点から読み直し、要因の重なりを分析すると、良い支援とはお互いの環境調整をするような支援であるとわかってきた。この事業の内容は、これから冊子にまとまるので完成版ができたらまた紹介する。

■夜、コミュニティワーク研究実践センターの穴澤さんと高橋さんと共に釧路ザンギをいただく。ウスターソースが合うね。(3日)