■寒い上に一日雨。紅葉がきれいになっていってそうだな。
■政府の教育再生実行会議が提言している大学入試改革案で、二次試験に人物評価を入れるとの報道があった。まず、こういうことを考える人たちが好きそうなことわざを借りて言えば、「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」です。旧世代の人たちが新しい世代の人たちの志を自分の基準で測るなんて、なんて小さな範囲でしかこの国の行く末を考えてないのかと暗澹たる思いがする。
■次に、学問の発展について。大学で最先端の研究をしている人たちの中には、対人関係に難のあるだろう人が少なからずいる。というか、学問を突き詰めようとすればするほど、他人との付き合いにかまけている時間などない。「教育再生」というのが、学問の発展のためであるなら、人間関係が上手く作れるかは二の次にして、学問の優劣のみで入試の合否を決めるのが良い。大学教授は自分の研究範囲のプロだが、人間関係のプロではないよ。
■そして、「教育再生会議」に教育研究者が入ってないのはどういうことだ。最先端の研究、これまでの教育学は役に立ちません、私たちの提言が最良ですというのか。でも、改革するのは入試ばかりで、中でやることは変えないんでしょ。じゃあ、いつまで立ってもあなたたちの望むようにはならないですな。
■いろいろ考えればたくさん書けるので、こんなとこでおしまい。いやはや。
■ホームページから漂流通信を読める先にリンクを貼りました。また、お絵かき掲示板も週明けには復活する予定です。お楽しみに。(12日)