漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

部活動

■スタッフの小林君が色々と仕切ってくれて、利用者・スタッフ一緒になって、漂流教室で部活動みたいな感じに様々な活動をしている。今日は「ごはん部」と「DIY部」。

■「ごはん部」では、寒いから昼ご飯に暖かいものを食べたいなぁと、シチューを作ってみた。ビーフシチューがいいかなと話していたが、肉が無かったのでチキンで作ってみた。デミグラスはハインツの缶を使って、上手に出来たよ。

■午後からは「DIY部」で、本棚を二つ作った。設計して、材料を買い、木を切って、ねじ釘を打って。二つの本棚に、たくさんの漫画を入れることができたよ。

■余った木材で実習に来ているスタッフが更に箱を作ってくれた。夜までDIYをして帰宅。

■さて、前回書こうと思ったこと。

この画像は1980年ごろのオリコンの記事。オリコンの社長が読者の悩みに答えるという企画である。「私が彼と前の彼女を別れさせたのでは…?」というタイトルの悩みは、時代を超えて今でも良く聞くものだと思う。しかし、投稿者がこう考えるきっかけになったのが文通なのが、今とは違うところ。

■悩みの詳しい内容は、画像を見てもらえればわかるので割愛。この「文通」というメディアを通じてやっていることが、今ならメールやLINE、ツイッターで行われていることと大差ないのが面白い。くっついた離れたの遣り取りに悩んでいるのですな。

■しかし、この時に使うメディアが違うと、物を考えるスピードが違う。80年の悩みの中では、こう書いている。

あれから4ヵ月ぐらいたったのですが、なんだか私が2人を別れさせたようなかっこうになったみたいで、このことを考えていたら、"私はK子になんて悪いことをしたんだろう"と思い涙が出てきました。

ここまで悩むのに、4ヵ月ですよ。今なら、早ければ数分で悩むところじゃなかろうか。

■一つの出来事に対して、素早く反応するのと、4ヵ月かけて反応する違い。同じことを、延々と時間をかけて考えるのは、楽だとか大変だとかは別にして、ゆっくり出来事を味わうということだと思う。これ、漂流教室のやっていることに通じると思うんですよね。2013年だと「わ。こりゃ大変だ」と思うことは、実は現代の世相によって作られているもので、スピードを遅くするだけで1980年代のように、言語化して他人に相談したり、自分だけでじんわり解決に向かうことができることなのかもしれない。

■うまく締められないけど、なんかそんなことを思ったわけです。