漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

異物

■相談支援パートナーは学校の中では異物だし、異物のままでいた方がいいと思っている。一方で、漂着教室にはいま実習生が来ていて、異物を受け入れる側にもなっている。どちらも単体で取り出せば面白いけど、両方の視点でものを見ているから、考えることも多い。いや、それも面白いんだけどね。

■人を活かすのは難しいなと思うし、きっと先生方に苦労かけさせてんだなとも思う。まあ、どうにかなるだろう。方針が曖昧という自分の弱点も分かったしな。

■先週から今週にかけて、偶然、元利用者の消息を聞く機会が続いた。元も元。7年8年、10年前の利用者で、当時は中学生高校生でいろいろ大変だったが、今は働いて元気にやっているらしい。そこまでいろいろあったろうし、これからもいろいろあるだろうが、そんなの誰でも同じだ。俺だってこれからどうなるかは分からない。つまりそれが社会に出たってことだよね。今の無事を喜ぶ。

■俺が曖昧方針なのは、こういうことも影響してるんだよなー。10年後のこと考えたら、別に今なにかしなくてもいいじゃん、と思ってしまう。でもそれだけじゃ世の中困るので、お互いうまく重なるといいんだよね。それには会話しかないな、やっぱり。よし。もっとたくさん話そう。

■帰り道、豊平河畔を車で走る。ビルの明かりの向こうに三日月がまぶしいくらいに光ってきれいだった。ビル街もいいよね、こういうときは。