■よしながふみの『きのう何食べた?』がずっと苦手だった。せっかくおいしいもの食べてるんだから、もっと楽しそうにしたらいいのに、としか思えなくて。それが、一年くらい前かな、急に気にならなくなった。そのとき読んでいた回に、心打つセリフがあったのです。どんなセリフだったかは忘れた。もうそれは大したことではない。作品と和解できたということが大事。今は毎週読んでいる。楽しそうでもそうじゃなくても、もういい。
- 作者: よしながふみ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/11/22
- メディア: コミック
- 購入: 47人 クリック: 2,246回
- この商品を含むブログ (885件) を見る
■大事なのは「和解」という言葉で考えてみること。今は仲良くできないけど、本当は仲良くしてもいいんだけどな、という気持ちがほの見えるでしょう。納得いかないから距離は置くが、居ること自体は構わない、みたいな。この言葉は山本夏彦の本で知った。山本夏彦がどういう心持ちで使ってたかは知らない。
■拒絶しちゃうと、心変わりに気づいても翻意できなくなったりする。拒絶という言葉が強すぎて。だから、まだ和解してないと言う。変化の余地を含んだ言葉は自分も周りも楽にする。
■で、改めて読み返せば、よしながふみのマンガはすごく面白くて、和解してよかったなと心から思うのです。『大奥』はあまりの面白さに4巻まで読んだところで一旦保留。読むなら何冊分かいっぺんに読みたい。映画化ドラマ化ということだし、そろそろ解禁しようかな。コミックも買っちゃおうかな、全巻ババーンと。ところで今は何代将軍の頃なの?
- 作者: よしながふみ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2005/09/29
- メディア: コミック
- 購入: 8人 クリック: 272回
- この商品を含むブログ (793件) を見る