漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

有休はあった

不登校について文科省は「何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しないあるいはしたくてもできない状況にあること(ただし、病気や経済的理由によるものを除く)をいう」と定義している。そのうち年度内に30日以上休んだ者が「問題行動」として、学校基本調査の対象になる。全国で12万人とか札幌で1700人という数字がそれだ。

■ということは、年間29日以内なら「問題行動」とはカウントされないということだ。実際には、理由なく3日連続欠席で指導が入るなど、必ずしも見逃されるわけではないが、理屈としてはそうなる。

■「職場には有休がある。子供にも年20日間の有休を保障してはどうか」と内田良子さんは言っていたが、わざわざそんなことをしなくても、年間29日までの休暇はとっくに認められていたわけだ。

■年間29日って、月2日から3日休める計算ですよ。病気以外の理由で。結構使いでがある。

■もちろん権利としての休暇ではない。進学で不利になることもあるかもしれない。しかし、3日で焦って指導するのと、29日までは休めるからうまく按分しろよ、と言うのとどっちが効果があるだろう。もうそういうことにしちゃおうよ。せめて、後者の方向で相談に乗れる人がいて欲しい。そもそも毎日行かなきゃならない理由はないんだから。

■訪問1件。天気は雪。道は圧雪アイスバーン。なかなか暖かくならんのう。