■昨日、ドラフト会議でファイターズが金足農業高校の吉田投手を獲得した裏で、平成29年度(2017年度)の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の速報値が発表された。2017年度の不登校児童生徒数は144,031人で過去最多。2016年度より小学生、中学生ともに5,000人増加している。全児童生徒に対する割合は1.47%で、これも過去最高値。特に小学生は前年比15%増で、185人にひとりが不登校という結果になった。少し前まで300人にひとりと言っていたんだが。そして、安倍政権下で不登校が増えるという俺の仮説は今回も証明された。
■北海道の不登校児童生徒数は5,631人。今回から政令指定都市のデータも公開され、札幌市は2,352人。不登校の割合なんて全体の1%ちょっとで、「数の問題じゃない」と主張してきたくせに、増えた増えたと騒ぐのはお行儀が悪いと承知しているが、それでも増えたなと思う。漂流教室を始めた2002年は北海道で4,179人、札幌市が1,525人だった。北海道でおよそ35%増、札幌市は54%増になる。
■だがフリースクールの利用はべつだん増えてはいない。問い合わせは多いのでタイムラグがあるのかもしれないし、札幌であれば、相談支援パートナーが機能して、別室登校をしているのかもしれない(それでも年間30日以上休めば不登校にカウントされるので)。
■利用料はネックだろう。数が少ない、近くにないのも相変わらずで、結局、従来からの課題はなにも解決されていない。
■あと、不登校について「大丈夫」って請け合ってしまうのも影響してると思うんだよな。不安をなだめてしまう。それで安心して家でのんびりするケースもあるし、ここじゃダメだと思われてもやっぱり利用につながらない。とはいえ、「今のままではいけません」なんて不安につけこむような真似はしたくないしなーとうだうだしているうちに、通信産業+教材会社勢が勢力を伸ばしていくのだろうか。なんかハムスターになった気分ですよ。同じところをグルグルと。
「平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」→
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/10/1410392.htm