漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

援護射撃

■サポステもいろいろなんだな、と「とまこまいサポステ」の見学で分かった。委託に際し、いろいろ細かな制限があることも分かった。中には、フリースペースや事務室の設置は認めない、というワケの分からない決まりがあるらしい。

■そうすると、どうなるか。受託団体の規模や持っている施設によって事業内容に差が出るわけでしょう。サポステ運営のために新規で場所を借りた団体はフリースペースも事務室も持てない。一方、自前の建物を利用している札幌のような場合は、サポステの場所じゃありません、別の団体の場所ですと言って、実質フリースペースを用意することができる。これは変じゃない?

■だから、サポステも設備報告会をして、効果と利用者の満足を高めるためには最低限この程度の設備および人員が必要なんだ、と訴えた方がいい。で、札幌のように大きなところは、単なる成果発表ではなく、ほかの小さな団体のための援護射撃をして欲しい。自分たちが成果をあげているのは、これだけの設備と人員があってのことである。同じことをよそに求めてもできないだろう。ならば、この規模をスタンダードにすべく委託内容を改正せよ、とか。

■札幌市が来年度からフリースクールへの公的支援を始める。現段階では漂流教室にはほとんどメリットはない。それでもずっと支援実施を求めて活動してきたのは、ほかの団体の援護射撃になるからだ。もっと小さな団体の、またはこれから始めようとする人の。もちろん漂流教室も使えるよう設計変更を求め交渉する。でも、それだけじゃないんだよ。

■あおば適応指導教室やとまこまいサポステを見学して、改めてあちこち見て回らなくては、と感じた。案外、同業他社(他施設?)のことを知らないところが多い。あっちこっち回って、よその情報を伝えて歩く。伝書鳩のような人が必要と前にも書いた気がするが、これも援護射撃になるかな。むしろ兵站、後方支援か。


■夜、岩見沢へ出かける。教育大の平野さんを通じて知り合った人が、今年度で北海道を離れるのだという。それで急遽、飲むことにした。きれいな駅舎で、ふらふら見学して約束の時間に遅れ怒られる。