漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

いつもとは違う遊び方

■月例のミーティングの代わりに、スタッフを連れて「alife」というクラブで開催されたイベントに行った。

■「やとってネット」という、札幌の就労支援実務者の集まりがある。普段は、情報交換や研修などを行っている。

■普段は、それぞれの事業所で、利用者相手に就労の相談を受けたり訓練をしたりしている。それにしたって、いつも真面目なことばかりしてたんじゃつまらない。たまには遊びも必要だ。そういや利用者でクラブで遊んだことのない人がいると聞いた。じゃあ初のクラビングってどう? と話が進んだかどうかは知らないが、利用者と支援者とで一緒にクラブで遊ぼう、ということになったらしい。先週末の日高の研修で首謀者のひとりと知り合って、面白そうだったので行ってきた。

■この企画で一番心ひかれたのはチラシのコピー。「いつもとはちょっと違う遊び方」と書いてあった。就労支援で「遊び」。しかも「いつもとはちょっと違う」「遊び」。働くばかりじゃ能がない。同じ遊びばかりじゃつまらない。このコピーを考えた人はセンスいいよね。「日常」というものを分かっている。どこかで使いたいもん、これ。

■名刺交換ゲームのように、遊びに見立てたトレーニングも入ってたりするのだが、それだって「必要だから覚える」のと「ゲームだからする」のでは全然気持ちが違う。とにかく参加者が楽しそうで、関係ない俺でも見ているだけで嬉しくなるのだった。

■こういうイベントもいいなー。でもフリースクールの交流会にクラブでオールナイトとか言ったら怒られるよな。クラブで宿泊学習? クラブの意味ないな。あ。廃ビルで宿泊研修ってどうだろう。一転ホラーへ。

漂流教室の利用者も就職で悩む時期が来る。やとってネットのようなところと繋がってるのは心強い。連れてったボランティアスタッフがそういった事業所に勤めてくれると、もっと心強い。そういう下心があったのは、多分黙ってても漏れてたと思うので、気にしない。よろしくね。