漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

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■日曜日のサンデースクールの話だが、テレビ北海道「経済ナビ」の取材が入った。道内各所で行われている子供達への学習支援についての特集で10/4に放送される。Facebookの投稿にも書いたのだけれど、5年前に始めたモデル事業の時から、困窮世帯に留まらない子供達の居場所を郡部にどう作るか、また、孤立していく世帯の子供とどう繋がるかが、この事業の肝だった。

■「郡部・困窮世帯では学習塾等を利用しづらく、学力が都市部・標準世帯より低くなる。それが貧困の連鎖を生む」という認識から、主として小学校高学年から中学生への学習支援が始まりつつある。教育委員会でも「放課後未来塾」という名で学習支援が始まっている。しかし、生保世帯と一般世帯では高校進学率は、ほぼ変わらない。小中学生への学習支援は、「民間との連携」ということを考えた時に学習塾等と組んで手っ取り早く形を作れたり、退職教員の活躍の場を作るというニーズを満たすことが出来ることで、推進されている面があるのではないか。一方で、高校以降の進学率は一般家庭が7割のところ、生保世帯では3割、児童養護施設からでは1.5割弱という統計結果が出ている。これは主として経済的支援を必要とするわけだ。現状の奨学金を利用するだけでは不足している。

■郡部・困窮世帯の子供に必要な支援は、高校までなら様々な文化や芸術・スポーツ・遊び等の生活体験や地域との繋がりを持てる居場所であり、高校以降だと更に学習したい人には経済的支援を中心とした進学支援、就労を目指す人には安定した収入を得られる地元就職先の確保の二つが必要だろう。

■月曜日はエールアライブ。出勤前に体重を計ったら、人生で最高体重だったので慌ててダイエットを決意。道理で最近汗をかきやすくなっていたわけだよ。(火曜日)