漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

誰のパートナー

■二回目のそして恐らく今年度最後の相談支援パートナー研修会。講演が1時間、諸連絡に15分、パートナー同士の意見交換40分、挨拶5分。うーん。意見交換をもっと長くして欲しい。よその実践を知りたいのですよ。20校を網羅した資料が欲しいなー。ポスター発表でもいい。

■講演は不登校の概論としてはよくまとまっていたと思う。でも、これは年度当初に済ませておく内容じゃないかな。このようなことを下敷きに各々活動しましょう、というのが流れとしては正しいと思う。来年度に向けてと考えれば、ないよりはあった方がいいとは思うけど。

■11月までのパートナー活動内容一覧のデータは面白かった。個人面談と学習支援が図抜けて多い。少ないのが保護者対応、関係機関対応、校内研修参加。パートナーの仕事が子供の相手に限定され、他から隔離されていることが分かる。

■初めての制度であること。あくまでボランティアなため、責任を負わせづらいこと。このような状況になっている理由はいくつか思いつく。しかしパートナーからすれば、学校から指示された関わりだけでは見通しが立たず不安になる。

■相談支援パートナーの「パートナー」は、もちろん子供のパートナーであろう。しかし、もうひとつ。教師のパートナーという意味もあるのじゃないか。そして保護者のパートナーの意味も。急には無理だろう。でも、少しずつでも関わる範囲を広げていきたい。

不登校の理由は様々だと今日の研修でも言っていた。ならば様々なところに関われるような仕組にしておく方がいいのじゃないかな。そうやって横断的な役割にしておく方が、いろんな人と話し調整しなくちゃいけないから、結果的に互いの理解も深まる。

■漂着教室には利用者3人。穏やかな空気が流れていた。年末年始で冷え切った建物も少し暖まってきた。