■札幌自由が丘学園主催で行われたこのシンポジウム、司会は自由が丘の亀貝さん、パネラーは前北海道教育大学学長の村山紀昭さんと北大教育学部の横井敏郎さん。聴衆はざっと50人程度だったろうか。
■村山さんは、日本の公教育制度の頑丈さの持つ長所・短所を俯瞰し、その中で不登校問題に関して変化させることの出来る、或いはさせるべき点を上げていた。それは、
- 就学義務のより柔軟な運用により現実の問題の一部でも解決できる部分があること
- 構造改革の特区校や教育課程特例校など「もうひとつの学校」の成果をあげることで、公教育のあり方を広げること
- 公立学校内での教育目標についての改革
- 多様な子供の居場所としての「フリースクール等」への支援
の四点にまとめられていた。
■横井さんは、札幌自由が丘の実践に接した体験を基に、既存の公教育システムを見直し学びの意味を回復させていく契機としてフリースクールの存在を位置づけ、私的な教育機関ではなく公教育の射程を広げるものとして捉える理論的意味づけをしていた。
■とまとめてみたのだが、この話を聴きながら、刺激を受けた自分の頭はぐるぐるとものを考えてばかり。一体まとまるやらどうやら。ただこれはシンポジウムの内容ではないから、もう少し落ち着いてから思ったことを書くことにします。
■終了後、色々な人と挨拶した。懇親会にもいけたらよかったが、なにせ茄子が待っていたもので。