漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

全国青少年相談研究集会

■三日間の日程で国立日高青少年の家で開催された研修会に山田・相馬・スタッフの上森さんの三人で参加してきた。参加者は全国から110人超。北海道の人の中には、以前から知り合いである人やこないだのFSNキャンプでお世話になったネイパル森の人、実践報告会でぼくらを見ている人や以前道教委でやりとりした人などがいた。いやいや、活動をずっと続けているとこういう繋がりができて楽しいものだ。

■初日の特別講演は教育大札幌校の平野准教授が自身で運営していたフリースペースの活動も紹介しつつ、「前向きな心」というのが与えられないことやフラストレーションからも生まれてくることを話していた。人との関わりがある人にとってどのようなことを生み出すかは、AならBになるというように単純ではないということだ。一つ一つの関わりがその人にとってのチャンスとなる可能性があるなら、それを大事にできる環境が前向きな人を作るということだろう。

■その後、7月に制定された「子ども・若者育成支援推進法」について内閣府の担当官から主旨説明があった。これについては11月に札幌でも説明がある。詳しくはその時にも書くと思うが、今のところはその内容に賛同できかねるところがあるというのが第一印象だ。ワンストップの相談窓口を作り、そこから地域ごとの支援の中核となる機関に繋げるというのは、既存の団体がどういう連携をしてきているかを把握しようとしないからこその無駄な動きに思える。

■初日はその後交流会。余市のビバハウスの安達さんや長崎の子ども政策をやっている人、和歌山の警察OBで学校サポーターをやっている人などと知り合う。今回の交流会はその後もたくさんの人と飲みながら知り合いになったり、思わぬところで過去のスタッフと繋がっていたりと、前述の通り、繋がりを再確認させられることばかり。翌日の分科会については相馬氏と重なるものもあるので、相馬氏が書いた後にまたあさって。