漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

むにょむにゅ暑い

■あついんじゃー。訪問していても、うとうとしちゃうくらいに。何でも日曜日は33度だかになるらしい。

■夕方、東札幌で久しぶりにこぶし塾の石戸谷さんに会う。お元気そうで何より。

■「平成18年度生徒指導上の諸問題の現状(不登校)について(8月速報値)」の4番をじっと見ていて、面白いことに気づいた。

不登校となったきっかけと考えられる状況の小中学校推移】
※小学校→中学校の順で記載。元表からの抜粋
・いじめ
  2.5%(759人)→3.3%(3929人)
・いじめを除く友人関係をめぐる問題
  9.7%(2898人)→17.0%(20266人)
・教職員との関係をめぐる問題
  2.6%(782人)→1.4%(1649人)
・学校のきまり等をめぐる問題
  0.5%(142人)→2.9%(3455人)
・親子関係をめぐる問題
  14.3%(4242人)→8.0%(9562人)
・家庭内の不和
  4.6%(1357人)→3.9%(4695人)

■小学校から中学校にあがると不登校児童生徒数がぐんと増加するので、「いずれの問題も中学校に上がると状況が悪化するのだ」と見ることもできるだろう。今は、パーセンテージから見える子供の変化に注目してみたい。上の推移を見ると
 ・いじめよりも友人関係全般をどう過ごせばいいのかと悩む方が多いこと
 ・教職員との関係は小学校時代よりも良くなっていること
 ・「校則」が出てきて悩む子が増えること
 ・親子関係や家庭内の不和について悩む割合は減っていること
ということが言える。ここから想像できる子供の姿は、「思春期に入り、ある程度大人になってきて家族や先生のような年長者との関係構築はできるようになってきているが、友人との付き合いに悩む子の割合が増える」といったところではないか。なんだ、よくある思春期の悩みのようになってしまった。しかし、問題はその「よくある悩み」を持ちながら生きづらい環境にあるのではないか。この辺、会っている子供らから受ける実感ともマッチするのだが。

不登校児童生徒数については、ここからたどることのできる参照図表3と4も参考にされたい。何人に一人の不登校児童生徒がいるかなどわかります。