漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

目が痛い

■カルチャーナイトに合わせ、市民活動促進センターで市民団体のパネル展が開かれる。審査もあって、優勝者にはささやかながら賞品もある。その作成に昨日からパソコンに向いっぱなしで、目も肩も痛い。なぜにこんなにのめりこんでしまうのか。今日は市教委との懇談があったが、さすがにこれ以上パソコンの画面を見ていたくない。詳細は明日書きます。今日はお知らせをしてお終い。

■6/29(金)は、山田代表が会議出席のため「漂着教室」を16時で閉めます。ご了承下さい。(6/27夜)


■札幌市教委と民間団体との今年度一回目の懇談会。参加スクールは、札幌自由が丘、そら、どろんこクラブ、池上オープンスクール、dolphin、こども共育サポートセンター、漂流教室の7つ。

■札幌市は昨年度より、1区に1名、特別支援教育巡回相談員を配置するモデル事業を始めている(昨年度は3区に配置)。相談員は一学期中に担当区の全ての小中校を回って状況を聞く。これを「計画訪問」と言い、回った学校から引き続き訪問の要請があれば、二学期からはその学校を回る計画を立てる。これを「要請訪問」と言う。「計画訪問」「要請訪問」含め、昨年度は1校あたり2.4回の利用があったという。

■今回は、実際に相談員として関わっている方の事例を聞くことが出来た。それで初めて知ったが、学校での子供の支援に、大学生のボランティアをつける制度があるらしい。ボランティアで入った学生は、担当の子について、授業を含む学校生活で彼らの感じる困難さに対する支援をする。初めて聞いた制度だったので詳しく尋ねると、地域住民によるボランティアの発展型らしい。いくつかの大学と提携して手伝ってもらっているそうだ。巡回相談員は学校の支援体制を支えるので、子供ひとりひとりを見るわけではない。隙間を埋める面白い仕組だと思うが、担任だけでは学級経営が出来ないと判断された場合など、利用にはいくつかの条件があり、簡単には使えないのが難点。

■問題もある。相談員の担当区が変わるということ。これでは継続して様子を見ていくことが出来ない。また、学校から要請がないと動けないので、保護者や子供の要求はダイレクトには届かない。まあ、始まって間もない制度だから、しばらく様子を見よう。

■意見交流の時間では、委員のひとりからは、学校と民間団体がバリアフリーになればいい、という言葉が出た。市教委でも、学校への通知にフリースクールと連絡を取るよう盛り込んだり、周知を図るべくいろいろ取り組んでくれている。教員に直接訴えかける、または話せる機会を作ってくれと以前から頼んでいるのだが、こっちはまだ進展がない。まあ、最大の障壁は費用に関することなのだが、公的支援の話は今回も"伺っておきます"以上にはならなかった。ここが話し合えないとバリアフリーの道も遠い。

■懇談会は秋と年明け、後2回計画されている。こちらの要望が通り、時間も2時間に延びた。これは素直に評価したい。(6/28昼)