漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

市教委来室

■晴れ。暑くなるとの予報通り、夏のような天気だ。アウクルに毎週火曜日パンを売りに来る人が三歳児くんを連れているのだが、その子も日焼けしていた。

■札幌市教委から職員が二人、漂流教室の視察に来た。漂流教室の成り立ちやどんなところと連携しているか、学校に望むことは無いかなどを話した。学校に望むことについては、子供をどうしたいか/どうなってほしいかではなく、教師個人がどのように子供と関わりたいかを語ってほしいと伝えた。

■訪問先のある中学生と教師の話。特別支援の対象となっているその子に質問をして答えられないとき、教師は答えるまで五分は待つという。それにはおかしいという感想をまず抱いてしまうが、その教師からしてみると、授業時間のうち五分を割くことは思いつく中で最大限の対応なのだろう。この教師は、自分の中にある子供と関わっていきたい気持ちをこういう対応で表現している。ただ、それの是非はある。そういう人に対して、対応の批判に終始してその気持ちを萎えさせることは全くぼくの本意ではない。批判をすると同時に、子供と関わりたい彼なりの思いを語ってもらわなければフェアではないと思う。本来は3/2の日誌で書いたように、学校の中でそうした思いを語る場があればよいのだが、どうもそれは今無いらしい。であれば、少なくともうちが関わっている子供については、ぼくらとそれを語り合ってほしいと願う。「○○という行動があるのですが、どうしたらいいでしょう」というようなノウハウについて語るのは、思いを合致させ、子供・親・自分たちのニーズを共通認識してからのことだ。

■夜、訪問。結構笑った。