漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

ゲーム作ろう

■気持ちのいい晴れ。午前中、訪問先について児相や関連機関、学校と共に外出が困難な子についてのケース会議。中学進学を来年度に控えている子なので、今年の課題としてそれについても考えなくてはという話になった。そうなると、特別支援学級のある学校とそうでない学校のどちらに在籍するのがいいのかという話がメインとなって、登校ができない可能性が高い中でどのように教育を受ける権利を保障するかの話は出てこない。どちらに在籍しても、通ってこなければ何もできないという学校のシステムが存在する以上、真っ先に考えなければならないのはそこなのだが*1。教育権の保障はフリースクールネットとしてずっと話題になっていることなので、その点を考えましょうと終わり際に話した。

■進路を考えることがどこに所属するかを考えるという話にしかならないのは、どこか狂っている。学ぶということを、どこかに所属するための手段としてしか考えない態度も、どこか狂っている。進路を考えることは人がどう育っていくかを考えることだと思うし、学ぶということは人生を楽しみ、切り開くために知識を得、頭を使うことだと思う。自分はそれに付き合っていく態度を忘れずにいようと思う。

■漂着教室では卓球。訪問先では野球。卓球はラリーが少しずつ続くようになり、野球はバットに当たるようになった(子供用のバットで軽すぎて、先週までタイミングが合わなかった)。球技、嫌いだったはずなんだけどなぁ。

■夜、洗車。きれいきれいになったよ。

漂流教室のお友達である、ひげたまくんはスクウェア・エニックスに勤めている人。その彼が関わった、ゲーム作成ツールが公開された。その名も「GAME BRAIN」。Web上でゲームを作って公開することができるというもの。しかも、それがYahooゲームで公開されることもあるという。訪問先でゲームをやっている人は多いが、作ってみたいという人は少ない。漂流教室でばんばんこれに応募したら、面白いかも。

■ちなみに、ぼくの中学生の頃のパソコンの楽しみは、こっちの方も多かったのだ。ぼくもPC-6001とかMZ-80とかに、BASICマガジンに載っているゲームのプログラムを打ち込んでいたものよ。そこが今のぼくのパソコン好きに繋がっている。今回のはそういう過去にまた繋がるから、ぼくもやってみようかと思っている。上で語った学びの一つの型はこういう「趣味」と呼ばれる事の中にあると思う。

*1:養護学校で重度の障害がある場合は、教師が訪問することがあるが、それくらいでなければ教育権の保障が行われないというのも随分な話だ