■この講座の中でどのようなことを行ったかは、次に受ける人もいるだろうから詳しくは書かない。ただ「心理的」疑似体験であることに注意しておきたい。LDやADHDの子の持っている障害を体験する講座ではない。その子の持つ感覚を理解し、そういったものを持った子供と周りが関わる時、どのような支援が有効であるかを考えるための講座である。
■不器用さ、集中しづらさ、計算の出来無さ、文字の読みづらさなどを持っている子供に、単純な励ましや「出来たらほめる」という指導はむしろ逆効果であったりする。励まされてもどうやったらできるようになるかはわからないし、「出来たらほめる」という指導は「出来なければほめられない」と表裏一体であるが故に、そうした子供達に決してほめられないという絶望感を与えることになる。それよりも、ちょっとした工夫を教えてあげたり、周囲が柔軟になることで、子供の出来ることが広がっていく。「できた」という達成感が自尊感情を生みだす。
■前回もそうだったが、この講座を受けた後は子供の様子を観察する視点がより広くなる。受講したみなさんはどうか。見ている人のコメントも聞かせてほしい。次回は感想を記入してもらうようにしようかな。
■今回は学校の先生も数人参加してもらえた。次回はもっと呼びたいものだ。あと、うちのスタッフ。もう必ず参加することにしちゃうかな〜。
