漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

山わさび美味し

■通信作成。途中訪問へ行ったが、今日が入学式で訪問は休みにするということだったのを失念していた。「いってらっしゃいと伝えてください」とお母さんに話して、市民活動促進センターへ戻る。

■午後の訪問先で4月2日の日誌で話題に出ていたNHK教育の横湯園子さんの番組を見た。訪問先のお母さんは本放送の時に見ていたとのこと。ひきこもりだった青年とのカウンセリングを終えて八年ぶりに再会し、当時を振り返るといった内容。カウンセリングを録画しており、それを元にした書籍にも出ている。今回はその映像も交えての番組だったが、いかんせん30分という時間の制約がきつい。それ故、ひきこもりに至る経緯のナレーションにかぶせたイメージ映像はメディアリテラシーの格好の材料だった。また、横湯さんがターニングポイントとして捉えた「頭が薄くなってきた」という話しを青年がした時の映像と分析が、訪問している時の様子にもよく似たシーンがあることを思い出し納得。自分の中にある思いを直接言うことはできないが、身体のことに絡めてわかってほしい何かを抱えているというシグナルを出すことはよくある。言葉の内容よりも「その話しをどういう心持ちでしているのか」という視点を忘れずに接することは大事だなと思う。

■というような話しを訪問先のお母さんとしていたら、「やはり親の視点とは違いますねぇ」と言われた。そう。あくまでぼくは第三者としての視点で見ていることを忘れてはならないな。ここで帰りに山わさびをもらった。

■更に訪問。パソコンを自作したいという話しで盛り上がった。まぁ、半分がたぼくの趣味みたいなもんだ。作れる日を楽しみにしていよう。そこを終了後、スタッフ上森さんを送迎して、訪問。そこに学研の古い付録があるとの話しを聞き、今度漂着に持ってきてみてとお願い。

■夜、山わさびを生かしたものを何か、と思いホッキ貝の刺身を作った。活きが良く、身を開けようとすると貝を閉じようとする。その様が「やめてぇ〜」と言っているようでちょっと申し訳なく思いながら調理。身はぷりぷりして甘みがあって、おろしたての山わさびとぴったりでした。いやあ、ビール買っとけばよかった。ところで、一個には妙ちきりんな寄生虫もいたが、あれはなんだったろうか。今度調べてやる。