漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

隔たり百万光年

■昨日今日となぜだか寝られない。一日二時間程度の睡眠時間になっている。今日こそは早く寝るべくダイエットのために抑えている酒を少し飲んでいる。

■通信を作成している内から吹雪。真っ白になり移動に苦労するだろうなぁと思いつつ相馬氏を自宅まで送る。いつもは南区の果ては大雪になっているはずなのだが、今日は全然降っていない。山側からではなく石狩湾から雪雲が入ってきたのだろうか。予想通り午後の石狩への訪問は移動の時に信号が見えないくらいの吹雪でなかなかスリルがあった。

■その訪問先では「とばちょこ」をもらいましたよ。鮭トバをチョコでコーティング。まだ食べてません…。

■帰宅後、カレーを食いつつBSを見ていたら、90年代初頭フィンランドの教育改革を担当した元文部大臣のインタビューが放映されていた。その改革のことごとくが日本の現状と真逆であることにため息をつくしかなかった。教員と学校に権限を大幅移譲したこと、カリキュラムは地域・個人によって変えられるべきものであること、教育の機会平等を何よりも重要視し病気などで学校を休んだ子供たちには補習が別教室でされること、教員に求められるのは情熱と保護者・地域とのネットワークを作っている力であること、大学までの教育が授業料・給食費・筆記用具まで無償であること等々。もちろん、元となる社会状況の差はある。今の日本で教員と学校の裁量権を増やしたところで、現場が混乱の極みになるだろうことは容易に想像が付く。しかし、世界トップの学力を国民が持つようにした彼の語る「何よりも大事にしなければならないのは教師と生徒の学習へのモチベーションだ。制限が多ければそれは無くなっていく」という言葉と日本の状況の隔たりは余りにも深い。

■その彼は29歳の時に大臣に就任し教育改革に携わったそうな。大きな仕事ができる人はそれくらいの歳でやっちゃうものですな。

■昨日のWii大会についてのレポートがハイロウくんのブログで読めます。