漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

足見ればカエル

足袋

■足袋をもらったので履いてみた。はじめは親指が締めつけられる感じがしたが、すぐ慣れた。別段快適というわけでもないが、不快でもない。ただ足先がふたつに割れてる光景が見慣れないので、つい動かして遊んでしまう。動かすと楽しい。靴下より自由度が高いからだろう。模様は京都の干菓子ということだが、ちょっと蛙っぽくもある。足先から蛙になっていったらどうしよう。冬も近いし先ず冬眠だな。

■急遽入った1件を含め訪問3件。その急遽入った分を書こうとしては消し書こうとしては消し、どうもうまく書けない。もういいや。今日はやめ。ひとまず寝る。冬眠冬眠。(10/18夜)


■人生やり直したい、と訪問先の子は言うわけだ。このネガティブなものの考え方を変えたい、と。楽しいことってないの、と訊いたら、ある、という。楽しいことはあっても、それを上回る負の感情に埋もれてしまうんだそうだ。マイナスポイントが溜まっていく、と彼は表現していた。溜まったポイントで何か買えないのか、とボヤくので思わず笑ってしまった。訪問を始めた2年前にはそんな一歩引いた見方は出来なかった。なんだかんだ言ってタフになってきてんじゃねーか。

■連日いじめ報道が続いているが、どこも教師や教育行政の責を問うものばかりで、「子どもの権利」に言及したものがないのが不思議だ。俺が知らないだけかと検索してみたが、内田信也弁護士の紹介くらいにしか出てこない。子供のワガママを助長するとか、全く関係ないところで持ち込むくせに、ここで紹介しないでどうする。各自治体で「子どもの権利条例」を定めようという動きが加速した、という状況になったっていいくらいだ。

■具体的な救済方法について触れたものが少ないのも気になる。例えば、札幌市子ども未来局関連団体「子どもアシストセンター」のサイトには、「いじめのこと」というページがある。子供に宛てたページで、いじめを受けたときの具体的な対処法と相談電話の番号が載っている。中身は実にわかりやすい(わかりやすすぎて、かえって届かない恐れもあるが)。札幌自由が丘代表の亀貝さんも、自身のブログでメッセージを発している。吊し上げも大概にして、こういったことを知らせて欲しい。そうじゃないと、わざと教育不信を煽って、教育改革へのレールを敷いてるんじゃないか、なんて疑いそうになっちゃうぜ。って、俺も今まで何もしてなかったな。遅まきながら紹介。(10/19午前)