漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

秋津

客トンボ

■事務所で作業していると、窓からつーっとトンボが入ってきた。雨宿りでもしに来たのか。せっかく来てもらったのに申し訳ないが、こういう大きな虫が飛んでるのは邪魔なので、捕まえてご退席願った。

■「子どもの権利条例」について補足。制定するには議論が足りないというのなら、先延ばしにしても構わないと俺は思っている。例えば、「学び育つ施設における子どもの権利」だけで足りるか。"施設"に行かない子供もいるわけだから。といって、あまり緻密に組み上げてはかえって不自由になるやもしれぬ。議論はどんどんすればよい。しかし、それが傍聴記にあったようなものなら、やるだけ無駄だからさっさと決めてしまった方がいい。あれは反論じゃなくて難癖だ。百年かけたってまともなものにはならない。

■もう一つ、「北海道教育ビジョン(案)」にも意見を求められている。こういうのはどれも同じで、現状の子供や子供を取り巻く環境にはかくかくの問題があるということが(やや怪しげなデータと共に)先ず示される。その問題を解決するため子供に働きかけ、しかじかの努力をさせる。こういう段取りになっている。それは対処法であってビジョンじゃない。子供にどのように育って欲しいか(つまり、将来どのような大人になって欲しいか)という希望が先ずあって、そのために今の大人が何をするかというのがビジョンだろう。

不登校はこの「ビジョン」に一箇所だけ登場する。相変わらず「いじめ・不登校」という組み合わせで、それがおかしいことは、自由が丘の亀貝代表が述べている通り。これも何度言っても改まらない。

フリースクールネットの相談会のチラシを置いてもらうよう、教育相談センター、児童相談所と交渉。訪問は1件。いろいろ人にあったはいいが、午前中に歯医者に行って、麻酔で口の半分が痺れたままだったのが気にかかる。ヨダレとか垂れてなかったかな。

(7/19追記)
「子どもの権利条例」についての件の議員発言だが、どのような答弁がなされたかという点が不明であることに遅まきながら気づいた。取り上げるに値しないと一蹴されたのであれば(それもちょっと考えられないが)、議員個人の資質は置くとして、条例制定への影響はない。議事録が出るのを待とう。