漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

事件の語り方

■午前訪問一件、午後訪問二件。晴れてるなぁ。暖かいのだ。車のエアコンが冷たい風を出し始めるくらい暖かいので、エアコンは切ったのだ。

■昨日の話題になっている事件も、やっぱりメディアリテラシーの視点の重要性がわかる。ワイドショーや新聞で報道される時に、それを伝えている記者が何を見て我々に伝えようとしているのか、意識的にならねばならない。大衆がそのようにして報道を見るということが普通になれば、サイトを閉鎖して自分たちのやってきたことが見えないようにするということは無くなると思うのだが。それはマイナスにしかならないのだから。

■また、記者の持っているバイアスだけでなく、我々自身の中にあるバイアスにも敏感にならねばならないだろう。例えば、漂流教室で活動して来た身としては、この人たちのやってきたことの大変さにも思いを馳せている。これは我々の立ち位置からするとしかたないことだ。そして、この立ち位置からすると、一概に「許せない」という言葉だけでは片づけられないものがある。様々な意見を持つ人と語り合う時には、事件の詳細が見えない以上、単純な善悪の構図に基づいて語っていないか、意識的になっていこうと思う。