■こんにちは、ボランティアスタッフの高橋です。『かがみの孤城』はやはりいい小説です。読んでいてはっとさせられる部分もあるし、ミステリーとしてのおもしろさもあるし、エンターテイメント性がある本だと思います。
■最近は『王とサーカス』という小説を読みました。主人公はフリーランスの記者で、とある理由でネパールに滞在することになり、そこで起きた事件を取材するにつれて自分も巻き込まれていく、という話です。その事件は「ナラヤンヒティ王宮事件」といい、2001年に実際に起きたものです。王族が集まる晩餐会で、皇太子が国王を含めた多数の王族を銃殺した事件です。
■主人公は、とある関係者に取材をします。その人は軍人であったため、「知は尊く、それを広く知らせることにも気高さは宿る。そう信じているからこそ、退職してからも記者として生きていこうと決めたのだ。いまこの場にいるのはわたしなのだから、わたしがやらなくてはならない」と自分を奮い立たせました。
- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2015/07/29
- メディア: 単行本
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■『かがみの孤城』と全然似ていない小説ですが、最近読んだ中では『王とサーカス』もおすすめです。