■スタッフ清野くんの訪問が今日で終了。彼が専門学校一年の時から三年間通い続けたところだった。最後は子供と食事に行って、帰りに写真を撮っていた。送る車の中で、彼は「こういう泣き方はなんだろう。経験したことがない」と言いながら、涙をこぼしていたのだった。三年間ありがとう。そしてお疲れさま。
■昨日の日誌の相馬氏のようにぼくも目頭を熱くしたくなったので、訪問の合間に「遙かなる甲子園」を読んだ。よかったなぁ。
■相馬氏の夢の話を読んで、ついこないだのふれあいスノーフェスティバルで担当した子供のことを思いだしていた。廊下を走り回ったり、ほかの人たちが見ているテレビのチャンネルを勝手に変えたり、消灯時間になっても寝ようとしなかったり、その度にぼくは彼を注意し、やめさせようと手をつかんだり抱きかかえたりしていた。二日間という時間の中でとることのできる態度としては、「たった二日なのだから、好きにさせる」ということもできたはずだが、ぼくはそうならなかった。それは自分が持っている秩序を守ろうとあせったからだ。なぜあせったのか。それは子供や周囲の人を理解していく/理解してもらうことが短時間ではできないと思っていたからだ。果たして本当にそれができないことであったかはわからない。しかし、今度は時間がたっぷりあることは確かだ。子供の好きにさせるのか自分の秩序を守るのか、大いに迷うこともあるだろうが、それよりも時間を有効に使って相互理解していくことをまず優先させていこうと思う。