漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

マンガ大王

■訪問の心構えを聞かれたら、いつも、「安定しつつ不安定に」と答えている。今日は安定、明日は不安定、ということではない。態度が一貫しないのはよくない。自分は安定している。ゆえに子供のどんな話も聞ける。これはいい。自分は安定している。ゆえに子供の不安にも心動じない。これはうまくない。安定はしてなきゃいけないが、同時に不安定でいる必要もある。安定と不安定を両軸に、どちらも満足するよう動く。後に、それは「中庸」ということだよ、と山田から教わった。

■なので、自分の中に矛盾を抱えることは別にイヤじゃない。イヤじゃないというより、多分、矛盾を抱えていないとどう動いていいかわからない。「矛盾」は「矛」と「盾」と書く。「矛盾を持つ」を、右手に矛、左手に盾と捉えれば、おお、冒険の準備が整った。では、竜王を倒しに行ってまいります。と、これはただの言葉遊び。

■訪問は3件。1件目ではマンガの話をし、2件目でもマンガの話をし、3件目でもマンガの話をする。マンガ大王だ。大王様は、マンガのことでは、ちょっと安定しすぎてる感がある。好みが固まっちゃってる。幸い、子供らの方が頭が固いので(仕方ない。あいつら、まだあんまり生きてないからな)まだ誤魔化せている。誤魔化せてるうちに、勝手に柔らかくなっておこう。「FEEL YOUNG」誌で柏谷コッコの『人生漫才』復活。「復活」って、覚えてる人どれくらいいるんだ。