漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

水抜きガス抜き

■ガソリンタンクに水抜き剤を入れようとして、間違ってバッテリー補充液を入れてしまった。空いた水抜き剤の箱に補充液の容器を入れていたのが仇になった。改めて水抜き剤を買う。バッテリー補充液というのは要するに水なので、水を入れて抜いて、これでチャラになるだろうか。

■帯広の集会でだったか、学校を高速道路に喩えた話が出た。学校に通っている子供というのは、高速道路をフルスピードで飛ばしている車のようなものだ。疲れてパーキングエリアで休んでいる状態が不登校なのだ云々。止まり木で休んでいる鳥など、似たような喩えはいくつかある。何に喩えても構わないが、俺は少々うんざりしている。

■喩えはあくまでも喩えだ。話を分かりやすくする以上の意味はない。言い得て妙なものがあったとしても、それが何かを説明するわけではない。なのにどこでも平気で使う人がいる。現実問題を話し合ってるときに、パーキングエリアで休んでるんです、なんて言われても、はあそうですか、としか答えようがない。それとこれとは話が違う。違うものを一緒にして、必要なんだと言われても納得いかない。

■喩えに満足する人は、それで自分が安心しているのであって、子供のことは見ていない。安心するなと言う気はないが、自分の安心をそのまま子供に被せるのは、都合のいい子供像を押し付けることにもなる。自分のことは自分のこと、子供のことは子供のこと。

■まあ、偉そうなこと言って、「漂流教室」開設の辞も喩え話だらけなんだけどな。それにしても、喩え話についてはモヤモヤしていたので、こうしてガス抜き。日誌を読み返したら、前のガス抜きは2002年7月1日だった(↓)。ため過ぎだ。
http://hyouryu.at.infoseek.co.jp/nissi0207.htm#68