漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

ゲームのせい

■オンラインゲームのせいで廃人扱いされたのだが、本当のゲーム廃人というのはこんなものではない。例えば、24時間ゲームを続け24時間眠る、48時間サイクルの男を俺は知っている。せめてそれくらいになってから廃人の称号を賜りたい。

■訪問2件。どちらも高1。学校の課題を手伝ったり世間話をしたり。18歳の少女(少女なのか、とニュースを聞くたび思うが)を監禁してたとして逮捕された男の話も出る。

■彼が、いわゆる陵辱系のゲームに傾倒していたという報道がある。ゲームと現実の区別が云々という話も出ている。ああまたか、と思う。俺はこのテのゲームは好きではない。俺の都合だけで言えば、なくなっても一向に構わない。だが、こうやって簡単に犯罪と因果関係で結ばれてしまうのなら、仮令嫌いなものでも擁護する。なくすことには反対する。

■時間をかけて考えられないから、「ゲーム→犯罪」という短絡を起こしてしまう。なぜそんなに簡単に理解しようとするのか。なんでもゲームのせいにする、耐性のない短絡脳のことを「ゲーム脳」と呼ぶのだと俺は確信している。

■ついでながら、人が何にどんな性欲を感じようと、それは全く自由だ。異常な性欲などない(もしくは、全ての性欲は異常だ)。ただ、人間相手でそれを満足させようと思ったとき、犯罪になるものとならないものがあるだけだ。犯罪になってしまうものは我慢しなくちゃならない。だが、それは決して異常だからではない。ゲーム規制も気になるが、性についても規制が入るのではと、それも不安だ。

■ところで、容疑者の男は「俺は統合失調症だ」というようなことも言ってるらしく、そっちはそっちで気がかりだ。もう、気がかりなことだらけだよ。気晴らしにゲームでもしよう。