漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

受け取ったり渡したり

■朝晩は寒い(本当に寒い)が日中は日が出て入れば暖かいくらいだ。眩しいなと空を見れば太陽がずいぶん高くまで昇るようになっている。春分の日まで二週間を切った。

■ほぼ年齢の変わらない人のところへ訪問することもある。おなじ時代を生きているせいかなんとなく話が通じる一方で全然ピンとこないものもある。このあいだはレッド・ツェッペリンの話題になった。好きなアルバムはセカンド、なかでも「RAMBLE ON」が好きだとその人は言う。たいしてファンでもない俺はとんと記憶になく、家に帰ってベスト盤を見返したらちゃんと入っていた。あらためて聴くと派手ではないが悪くない。なるほどこれが好きなのか。


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ほかにアル・ディ・メオラも勧められた。こっちははっきりかっこいいのですぐ気に入った。


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■別の人はずっと歌劇好きだったのがなぜか『ラブライブ!』にはまって、いろいろ聴かせてくれる。女の子がいっぱい出てくるアニメに興味がないのと、独特の声が好きになれずいまいち乗り切れないのだが、自分だけなら絶対に聴かない音楽なので、その点はおもしろい。『君は放課後インソムニア』がおもしろいと教えてくれたのもその人だった。『ビッグコミックスピリッツ』連載なのにまったく目に入っていなかった。毎週読んでいたのにね。俺の目なんてそんなものだ。見ているようで見ていない。

■最近の俺は歩き方の考察とその場ジャンプにはまっているので、新情報のお返しにその話をするのだけど、響いた気配はない。そりゃそうだ。マニアすぎる。でも1月から適当にぴょんぴょん跳ねていたら一か月くらいで肩こりがなくなったのでオススメです。マンガは『花四段といっしょ』を推しました。

棚卸し

■木村です。

■月に1度担当していた漂流日誌ですが、年度変わりを機に一旦離れることにしました。なんだか学生時代から現在に至るまで、あれこれと手を広げ過ぎて自分でもわけがわからなくなってきてしまっていました。札幌から地元へ戻って3年目。抑うつの波もだいぶ落ち着いてきて、学ぶ意欲や考える気力が戻ってきたこともあり、ここらで一度、これまでの細々とした経歴やスキルを棚卸しして、できること、できないこと、やりたいこと、やりたくないことなどを整理し、今後の指針を検討する時間を作ることを考えていました。またSNSに偏っていた人間関係を地域に広げバランスをとっていく試みもしていきます。

■道東はオホーツクの地域でも、ここ数年でフリースクール子ども食堂など、いわゆる居場所だとかサードプレイスとか呼ばれる活動がじわりと増えてきている印象です。多様な背景のある子ども・若者たちが、ひと時でも多く安心・安全に過ごせるような場が地域に増えていくことは心強く思います。しかしながら、そういった場で生じ得る権力勾配や暴力、ハラスメントについて認知し学び、啓発をしていこうという雰囲気は全国の子ども・若者に関わる活動をする人々の間で醸成されてきているという感覚を私は未だ持てずにいます。

■セーフガーディングやセーファースペース、トラウマ・インフォームド・ケアなどに根差し、より参加者の安全を保証した場をどのようにして社会に点描していけるか。それらに意識して取り組む人を増やしていけるか。私は学び続けて参ります。皆さまもどうぞ一緒にお願いします。

■というわけで日誌には登場しなくなりますが、どこかにはいます。またお会いしましょう。

お祈り

■皆さんこんにちはボラスタの山川です。

■前に古着屋の正社員を受けたと日誌で書きましたが、あれから面接をして結果がこの間来ました。ご期待に添えないとのことでした。そりゃあそうだよなぁ、バイトしてない奴がいきなり社員になるなんてリスクがあるよなぁと思いつつ、好きな古着屋で働けなかったのは少し残念でした。また違うところに応募してみます。

■うすうすわかっていたのに改めてお祈りメールが来ると少しメンタルがキュウっとなってしまいますが、クヨクヨしてられないので次を探してもっといいところで働きたいと思います。ではまた。

Invincible Shield

■土曜日になみすけから帰宅して後、風来のシレン6をやってYouTubeを見ていたら寝れなくなり、結局寝ないままタイガースとファイターズのオープン戦を見に行った日曜日。帰宅して、今年は楽しみにしている大河ドラマを見て倒れるように寝て月曜日である。

■ソウアライブ仕事で、趣味のハードロック・ヘヴィメタル話をする機会が最近は多くて楽しい。ロックというと若いように思うのは大間違いであり、バンドのメンツは大体みんな後期高齢者になっている。やれアルツハイマー心筋梗塞脳卒中だという話が日常茶飯事である。お年寄りのやる音楽としてみんな微笑ましく聞いてみるといいよ。結成50年のジューダスプリーストのニューアルバムから一曲どうぞ。(3/9)

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加害も保存

■今日は晴れた。昨日は一日雪で訪問の行き帰りは吹雪いていた。春遠からじ。とはいえ近からじ。

不登校新聞社の事業譲渡と解散の件。まず事業としての「不登校新聞」について書いたが、実際のところはわからない。発表を待つよりない。一方で法人としての「全国不登校新聞社」解散はある程度予想がつく。NPO法人の解散は各種届に契約と金銭の清算を済ませば終わる。なにもしなければ東京シューレ性加害事件での不登校新聞社の役割は検証されず風化する。残念だが先例がある。

■奥地氏はじめ、事件当時に東京シューレのスタッフだった人たちが何名か学校法人シューレ学園にいる。だが、学園は事件はNPO法人東京シューレで起きたことだとして検証への協力を拒否した。不登校新聞の元理事たちも辞めてしまえば無関係とばかりに事件に言及しない。現在の不登校新聞社社員はほっかむりを続ける元理事たちへの怒りを表明していいと思うが、彼らも現体制での総括を避けている。

■新聞社の見解は紙面での表明が本道と俺は考えるが、間に合わないなら、せめて事件の検証報告を出してから解散するのが筋だろう。団体のかかわった事件に対し、団体の責任で調査し、団体の責任で報告する。当たり前だがそれらは団体が存在しているうちしかできない。

■「譲渡後も『不登校新聞』の文化を何一つ損なわずに事業を続けていく予定です」と不登校新聞社はいう。各地の通信局や子ども若者編集部も不登校新聞の「文化」だろう。目玉として宣伝もしたはずだ。その「文化」がなぜ、どのように暴力を生んだか。それらを明らかにしなければ「文化」とともに加害の構造も「損なわず」保存される。またおなじことが起こるだろう。似た活動をする他団体も危険性に気がつかない。そのような状況を不登校新聞社は望むのか。

■まずは事件の検証をするとステートメントを出してほしい。それなしに解散はしないと。ここに書くだけではなく、不登校新聞社にも直接意見を送っておこう。

※ 事件と不登校新聞社との関係、および俺の怠慢はこちら(↓)を参照
hyouryu.hatenablog.jp

なみすけ新装開店

■3/1の相馬の日誌、矛先がどこを向いているかといえば、主にTwitter上でそういう風に言っている人ということになる。

Twitterとの付き合い方について、昨年末来ちょこちょこ考えていて、これまでメインで使っていたアカウントは残しているけれど、スマホやPCのクライアントからログアウトした。色んな情報を得ることはできるけれど、対話するのに向いていないメディアであるということを改めて感じている故。

■夜回りしていつも使っていた居酒屋が新装開店したので、行ってきた。相変わらずおいしい。スナックバス江で最近名の知れてきた北24条にある「なみすけ」という居酒屋なので、皆さんも行ってみてほしい。(3/9)