漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

棚卸し

■木村です。

■月に1度担当していた漂流日誌ですが、年度変わりを機に一旦離れることにしました。なんだか学生時代から現在に至るまで、あれこれと手を広げ過ぎて自分でもわけがわからなくなってきてしまっていました。札幌から地元へ戻って3年目。抑うつの波もだいぶ落ち着いてきて、学ぶ意欲や考える気力が戻ってきたこともあり、ここらで一度、これまでの細々とした経歴やスキルを棚卸しして、できること、できないこと、やりたいこと、やりたくないことなどを整理し、今後の指針を検討する時間を作ることを考えていました。またSNSに偏っていた人間関係を地域に広げバランスをとっていく試みもしていきます。

■道東はオホーツクの地域でも、ここ数年でフリースクール子ども食堂など、いわゆる居場所だとかサードプレイスとか呼ばれる活動がじわりと増えてきている印象です。多様な背景のある子ども・若者たちが、ひと時でも多く安心・安全に過ごせるような場が地域に増えていくことは心強く思います。しかしながら、そういった場で生じ得る権力勾配や暴力、ハラスメントについて認知し学び、啓発をしていこうという雰囲気は全国の子ども・若者に関わる活動をする人々の間で醸成されてきているという感覚を私は未だ持てずにいます。

■セーフガーディングやセーファースペース、トラウマ・インフォームド・ケアなどに根差し、より参加者の安全を保証した場をどのようにして社会に点描していけるか。それらに意識して取り組む人を増やしていけるか。私は学び続けて参ります。皆さまもどうぞ一緒にお願いします。

■というわけで日誌には登場しなくなりますが、どこかにはいます。またお会いしましょう。