漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

干し貝柱

■年末に知り合いからホタテの貝柱を大量にもらった。さてどういう料理にしようかと悩んでいたが、とりあえず全部解凍してしまったので一気に食べるのも難しい。ええい、と思い干し貝柱の作り方を調べて作ってみることした。

■作り方は至極簡単だった。3%〜5%の塩水を沸かして5分間茹で、水気を切ってから干す。干し肉も作ってきたので干すのは問題無い。サクッとやってみた。

干し貝柱

■今回は塩分5%でやってみたのだが、茹で汁と貝柱を洗った汁が随分と美味しそうな匂いがするので、そのまま煮詰めてホタテ出汁の調味料を作ってみた。なかなかしょっぱいので少しずつ、雑炊とか炒めものに使っている。とても美味い。ただ、これを作ったことにより、家中にホタテ臭が充満して美味しい家になってしまった。

■これを書いているのは水曜日で、貝柱をちょっと試食してみたら、茹で汁の塩気よりも随分薄い。市販のつまみ用貝柱は、多分8%くらいの塩で作っているのではないかと思う。出来上がりは2週間後ということで、高級食材が出来上がるのが楽しみである。(水曜)

面倒がついてくる

■三が日も明けまして、面倒な話を再開。不登校問題にかかわる団体は公安の調査対象だったことがあります。ちらっと新聞に載っただけなので覚えている人はすくないかもしれませんが、1996年に公安調査庁が下部組織の公安調査局に実態調査の指示を出していました。

不登校のみが対象だったわけではなく、市民オンブズマンや環境団体、女性の地位向上、日本ペンクラブアムネスティ日本支部まで含まれるので、人権を訴える団体や市民活動を手当たり次第にピックアップしたのでしょう。「調査対象だった」と過去形で書きましたが、その後どうなったかは報じられてません。いまだに調査対象なのかもしれません。

■まったく不当だ、公安は市民の自由な社会参加を制限するのかと憤るか。いや、我が団体は怪しいことはしていないと身の証を立てるのか。ここで少々危惧していることがあります。

文部科学省作成の「民間施設へのガイドライン(試案)」は、学校と民間団体との「十分な連携・協力関係」を求めています。フリースクール補助の要件にもたいていは学校との連携、協力が入っている。自民党千葉県連の「(仮称)千葉県不登校児童生徒の教育機会の確保を支援する条例(案)」は、「不登校児童生徒に対して学校以外の場における学習活動その他の教育機会の確保に関する活動を行う民間の団体又は個人」とフリースクールを定義し、「県、市町村、学校、児童生徒の保護者その他の関係者と連携を図りながら、不登校児童生徒の状況に応じた学習活動等を行う」よう求めています。

■もしかすると、これらがフリースクールの身分証明になるのではないか。わたしたちは学校と十分に連携、協力しているから。不登校児童生徒に対する教育機会の確保を目的としているから。自治体や保護者と連携した学習活動を行っているから。だから、怪しい団体ではない。そんな話になった日には、特段なにをするわけでもない漂流教室のような団体は居場所がない。いや、それはいいんですが(よくないけども)、果たしてそれが「多様な学び」の場なのでしょうか。「多様な学び」を掲げる人は、不登校児童生徒に限定しておこなわれる、学校と連携した学習活動をやりたいのでしょうか。それって単なる学校の出先機関なのでは。

アメリカのクロンララスクール創設者、パット・モンゴメリー氏はフリースクール(デモクラティックスクール)の要件を聞かれ、次の項目が保障されているところと述べました。

  • 子供は人間である
  • 人間が尊重されている
  • すべての人が等しく学べるよう保障されている
  • 学びとは過程である
  • 学ぶ人がその中心にある
  • 学ぶ人の能力や関心は第一に尊重される

■それは問題が違う。自治体や学校との連携、学習活動はフリースクールに公金を入れるための枠であり(千葉の条例案もそのためだろうと推察します)、団体の在り方はとは関係ないとの反論もあるでしょう。ですが、財政支援をするのであれば実態把握は必須、民間だから自由でとはならないと衆院文部科学委員会で議論されたこともあり、公金導入を理由にした活動内容への介入は十分に考えられます。
kiitaka.net
団体への補助ではなく、利用者、利用家庭への補助でもおなじです。ここではつかえるが、あそこはダメと団体ごとの線引きになるでしょう。どこでも大丈夫とはなりません。

■まず外野が騒ぐことも考えられます。それこそフリースクールはかつて公安の調査対象だったとの話を持ち出して、だからしっかり締め上げねばならぬと主張するかもしれません。

■じゃあ、なんでもありがいいのか。おかしな団体を弾く仕組みはいらないのかと言われれば、それも違う。いつもとおなじ、ごちゃごちゃ考えて結論は出ませんが、「多様な学び場」を、「学校以外の選択肢」を増やしたいと活動している方は、そういう面倒くさいものがくっついてくると知っておいた方がいいでしょう。

■自分たちの望むものはつくれないかもしれない。つくれば公安に調査されるかもしれない。それもひっくるめて不登校という問題はある。実に変な話なんだけど。ちなみに、パット・モンゴメリー氏はフリースクールの要件としてもうひとつ、「self-government」が大事と言っておりました。

今年は袴

◼️デイの仕事で利用者たちに袴を着付けしました。袴は着物と違って帯がないので早い早い。着物は嫌だけど袴ならいい、と言っていた子もいたので、今年は袴にして成功でした。

◼️私個人は今年2日に着物を着て初詣に行って来ました。もちろん息子と旦那にも着物を着せて。着物に乗って車に乗るのも慣れました。そういえば私の着物用の鞄がない。実家かな

◼️着物や袴を着ると自然と背筋が伸びると言われて分かるわかると首を縦に振りました。私は子供の頃お琴を目の前にすると背筋が伸びたし緊張した。着物はもう、慣れすぎた

初出勤

◼️今年初出勤のはずが息子熱を出しお休み。出鼻を挫かれた気分ですが私の日常ってこうだったよなと思わず去年を振り返る形に。残ったお節はとっくにないのでうどんを食べて過ごしました。あけましておめでとうございます

正月休み

◼️皆さんこんにちはボラスタの山川です。

◼️12/29〜1/3まで怒涛の6連勤でした。めちゃめちゃしんどかったですね。正月手当が出るとは言っても電話もならないし暇だしで結構疲れました。でもわりかし稼げたと思います。

◼️上司と話していたのはこのままの電話の量でいいのにね~と。ずっと言ってますね。もうそんなギリギリで電話なんてかけてこなくてもいいから、焦り過ぎ…って思ったけど困ったらすぐに解決しないといけないんだよねえ。店舗も大変だな。ではまた。

大晦日〜2日まで

■あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

■大晦日は夜回りをした。いつもより遅く午後8時出発で札幌駅からチカホを抜けて狸小路を歩き、創成川沿いを見て回った。ホームレスの人がいた場所に雪がつもり斜面になっていて行きづらかったり、立入禁止のテープが貼られていたり。冬は辛いね。年越しそばは昼に食べていたので、終わってからは酒と食材をちょいと買って年越し料理を作り、アマゾンプライムで映画見ながら年越し。

年越し料理

■明けて元日。実家に行きご挨拶。甥っ子姪っ子にお年玉を渡す。二人共進学の年だな。父母は元気で何より。妹が年末にコロナにかかり2日になって療養期間明けで顔を合わせた。

■休みの間に、3月に大阪でやることになっているシンポジウムのために本を読み始めた。持続可能なフリースクール運営について考えるのだけど、相馬の書いている千葉県のフリースクールの話とも絡んでくるな。(1/4)

怠けたい

■明けましておめでとうございます。小さい子供がいると大晦日も早寝してしまうな。起きてテレビをつけるも正月番組は騒がしく、「孤独のグルメ」へ避難。

■今年はなにかものづくりがしたい。漂着教室にもアイテムはいろいろあるのだ。訪問先で展開できるようになればさらによし。

■なんかのんびりした時間がほしいよね。不登校フリースクールはすっかり忙しない世界になってしまった。もっと怠けたい。年初の抱負。