■体調を崩してもめったに薬は飲まない。年に一度つかうかつかわないかくらいだが、あんまり鼻水がひどいので鼻炎薬の力を借りた。効果は覿面で呼吸が楽になったのはいいが、口内がカラカラになる。舌がしぼったスポンジみたいだ。表面ではなく内部の水分がなくなった感じ。薬の副作用で口がかわくと話す子は何人かいた。水を飲めば回復すると思っていたが違うんだね。「渇く」んじゃない、「乾く」のね。
■さりとて服薬をやめれば鼻水がひっきりなしに流れてくる。頭がぼーっとして考えがちっともまとまらない。今年2月に出たレポートをいまさらながらに読み、関連論文も読んでいるのだが、どうにも頭に入らない。
■このレポートに出てくる森田次朗の論文「不登校問題からみた福祉/教育の境界と子どもの自由 ーーケイパビリティ・生きづらさの仕分け・フリースクール」では、子供の「居場所」であったフリースクールが確保法成立以降「支援機関」へ変容し、アセスメントによる「生きづらさの仕分け」が進みつつあると指摘する。
そこで上記の状況を打開するには,「何もしないこと」も含めた実質的自由の観点から,教育資源に関する従来の配分方法を再考することが重要である
「選択肢」の多用は「自由獲得」から「機会獲得」へフリースクールが姿勢を変えた証拠か、なんて考えていたところだったのでよけいハッとした。ところがそれ以降が続かない。早く鼻が通ってくれ。ケイパビリティは『「多様な教育機会」から問う』でも出てきた。いろんな本をためこんでいるが、年末年始で読むか。