■夏休み明けの自殺防止キャンペーンはもうやめた方がいいんじゃないかと一昨日の日誌には書いたが、実際問題として、学校に行かない/行けない苦しさから死を選ぶ子供はいる。なので、なんの対応もしないというわけにはいかない。といって、「学校は命をかけてまで行くようなところではない」式のやり方では、「学校の代わりにこちらへどうぞ」という流れを止められない。結局、中心にあるのは「学校」なので、なにをどう転がしても結局は学校の代わりをどうするかという話になる。
■中心に子供(というか人)を置く形をつくらなくちゃいけなくて、それがここ数年言っている「人権」なんだと思うが、漂流教室をつくったときのように一気にことが進まないのは、実は自分たちでも人権がなにかということをボンヤリとしか把握していないからなのかもしれない。
■今日は午前、午後とオンライン開催のJDECに参加した。昨年はもう出なくてもいいかと考えていたのだが、フリースクールでの権利擁護プログラムがあって気が変わった。非公開の事例もあって詳細は説明できないが、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが講師をつとめた「子どものセーフガーディング」についての話はおもしろかった。思考と実践、そのための組織づくりなど、足りないことがまだまだある。まずは紹介された「子どもと若者のセーフガーディング最低基準のためのガイド」を読むことからはじめよう。これまでの経験はいったん忘れて、いちから学び直さないとダメな感じがする。
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