漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

ヤングケアラーと居場所

■火曜日の話になるが、札幌市のヤングケアラー支援研修を受講してきた。これを受講するために、北海道の研修も受けていたものだ。そして、両方受講して、よかったと思う。
www.city.sapporo.jp

■北海道の研修はケアラー全般についての知識と基本的心構え、最近できた支援条例を中心とした制度設計について詳細に説明があった。これを受講したおかげで、漂流教室にかかってくる相談電話への対応の時にも、ヤングケアラーについて意識することができたシーンが既にあった。今回の札幌の研修は、よりヤングケアラーに焦点を当てた説明と、事例検討が良かった。二つの相談事例からヤングケアラーとしての姿をブレインストーミングを通じて考えてみるというトレーニングの方法は、漂流教室のスタッフにも伝えていきたい。

■参加者を全員見たわけではないが、子供若者支援現場の人たちよりも高齢者介護に関わるケアマネージャーや地域包括支援センター職員が多い印象だった。専門外だが現場で出会う要支援の当事者にどう関わるかの勉強をしようということなのだろう。このあたり、福祉畑と教育畑で働く人の違いが出ている気がする。フリースクール子ども食堂をやっている人たちも参加して損はないと思う。

■これを書いている水曜日に、カコタムがやってきた居場所「ゆるきち」が今年度末で閉鎖するというお知らせが出た。七年やっていたというが、そんなに経った気がしない。それにしても居場所の継続運営は難しいのだな。って、自分たちはちゃんとやれていると言えるのか。もしかして、居場所ではないから続いているということだったりして。(水曜日)