■相談支援パートナーで入っている中学校の生徒会誌に載せる原稿を頼まれたので書いてみた。常々思っていて、別室登校している生徒には伝えることもある、挨拶についての話。以下、その文章。
__________________________
■相談支援パートナーというボランティアで○○中に来てもう9年になります。このボランティアは学校に来づらかったり学級で授業を受けるのが辛い人が別室で過ごすのに付き合うものです。でも、週に一、二回しかいないし、多くの生徒さんはピンとこないかもしれませんね。今年なら、水曜日にたまに見かけるおじさん、がいたら大体当たりです。
■さて、たまに廊下ですれ違うと、お客さんには挨拶をするというマナーを守って、生徒の皆さんはぼくに挨拶をしてくれます。挨拶は人間関係の基本だと言われているし「良いこと」ですよね。でも、ぼくはこの9年間挨拶を受ける度にずっと違和感を持っています。だって、廊下ですれ違う2,30人から連続で「こんにちは」と言われるんです。ぼくは一人ひとりにどう返していいか戸惑います。そして、挨拶をされている限り、ぼくはずっとお客さんだという気分になります。まあ、それはたまにしかいないから仕方ないとしても、挨拶には知らない相手と適度な距離をとる壁を作るという働きがあることにも気づいてもらえるでしょうか。9年いてそれはちょっとさみしい。今度ぼくを見かけた時は是非挨拶をしないで通り過ぎてみてください。
___________________________
■さてこれで挨拶しない人が増えるかな。増えるといいな。挨拶をしないという、学校に対するささやかな反抗を実践してほしいんだけどね。