漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

「わからない」がわからない

■ボラスタの木村です。今週は雨模様。数日前には雪も少し。まだ積もりはしないけど朝方路面がつるつるになりそうです。危なっかしいから一気に積もっていただきたい。前回書いてたパソコンのBitlockerはUSBに回復ドライブを作りWindowsのスタートアップ修復をしたら回復し命拾いしました。

■実家に戻り約3か月、エネルギーが回復して来たようで、何かしたくなってくるのですが、しかし何をしたらいいのかはわかりません。考えがぐるぐるしています。学生時代、何かしたくなって小さなイベントをやってみては燃え尽きたように動けなくなるということを何度かしていたので、「何かしたい」という感覚を警戒するようになっていたのですが、やはり何かしたくなるので、そういうものなんでしょう。何がわからないかというと、それもわからない。「わからない」がわからない。などと言うわりには、いろいろやっている。絵を描いたりギターを弾いたり、お菓子を作ったり、犬の散歩をしたり、今日はBlender(3DCG制作ソフト)に手を出してみようかなと思ったり。それならそれらをやっていればいいじゃないかとも思うのだが、そういう話ではないらしい。

■「わからない」がわからないのを考えるにあたり、市立図書館の蔵書検索で「わからない」と入力し出てきたいくつかの本を読み散らそうと借りてきた本で、以前から気になっていた作家の橋本治の『「わからない」という方法』が面白くて、まだ3分の1程しか読んでいないのだけれど「ああ、これだよこれ」ということが書いてある。冒頭数ページのまえがきだけでだいぶ満足してしまった。読書で頭の中に新たな潮流を得ている。札幌から離れてきたので考えを交わす機会も減って、その代替としての読書は以前より楽しく感じます。

■やろうと思っていたことを次々忘れる。見方を変えればやろうと思うことが次々思いつくのかもしれません。しかし「とりあえず今はこれをやる」という専念がおそらく苦手ですぐに関心が移ります。結果全体的に進行が遅くなります。今もこれを書いていたのにツイッターを開いて、タイムラインに流れてきた電車の車内にカニが歩いている動画を見かけてGoogleカニの捕まえ方を調べ始めてしまいます。通常営業がそんな感じなので最近は思いついたことはなるべく早急にメモするようにしています。忘れてしまってはもったいないので。カニはクワガタみたいに後ろから甲羅を掴めばいけそうです。磯に行きたい。