漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

日月お仕事

■岡山の美作大学に勤める知り合いからのオファーで、教職課程を取っている大学生向けにオルタナティブ教育についての話をZoomでした。

■前回の授業で前もって学生の皆さんの「学校好き度」を100点満点で書いてもらったのだが、10人ほどの平均は60ほどだった。そして、オルタナティブ教育について思うことも書いてもらったが、そこに出てくる言葉は「逃げ場所」「はみ出た人の居場所」としてのオルタナティブ教育であり、強制や義務により何らかの縛りがある学校に我慢しながら通うことで知識が身に付き社会生活に適応できるようになるというものが多かった。多くの人にとって教育は嫌なものに耐えることなのだろう。これは若者だけでなく、多分自分と同世代でもそうではないか。「この支配からの卒業」と歌っていた人もいたではないか。今は「この支配下での卒業」なのだろう。

■自分の話では、オルタナティブ教育はそうした学校の補完物ではなく、公教育と共に存在することですべての人に教育を受ける権利を保障するものであるということを述べたつもりだった。ただ、もう少しブラッシュアップできるな。

■話は戻って日曜日。岩内町に行き、後志の学習支援を通信でやっている高校三年生の奨学金決定の支援をしてきた。日本育英会奨学金は申込時に給付型・貸与型でどれくらい必要かを進学先での生活全体を踏まえて考えねばならない。郡部から進学する場合、それは結構な手間になる。先月は余市で同様のことをしたので、ある程度ノウハウができてきた。とはいえ、三時間程度はかかっている。多くの困窮世帯での奨学金決定支援ができるように、ノウハウを作りたいな。(火曜日)